円マーク(¥)とバックスラッシュ(\)は何が違う?

何が違うのか

「半角」の「円(¥)」と「バックスラッシュ(\)」は、見た目と入力方法の違いがあり、混乱の元となる場合があります。多くの方が利用している Windows と Mac で何が異なっているのでしょうか。

WIndows での見た目の違い

混乱原因の1つ目です。Windowsの標準フォント(MSゴシックなど)では、円マーク(¥)とバックスラッシュ(\)はどちらも円マーク(¥)で見えます。フォントをArialなどに変えると、区別できるようになります。

Windows と Mac による入力方法の違い

混乱原因の2つ目です。Windowsの日本語キーボードでは、右上に「¥」のキーがあります。しかし、実際に入力されている文字は、バックスラッシュ(\)となっています。Mac の場合は、分けて入力することができ、option + ¥ でバックスラッシュの入力ができます。

WindowsMac
円(¥)
バックスラッシュ(\)option + ¥

ウェブでの見た目の違い

円(¥)を表示させたいのに、バックスラッシュ(\)で表示されてしまうことがあります。これは、前述の Windows が原因の場合があります。日本語の文章であり、円(¥)を表示させたい場合は、半角ではなく全角を利用するのも対応策の1つです。

見た目だけではない違い

見た目だけであれば良いのですが、プログラムでは違う文字として扱われます。プログラムの動作が異なってしまうので、プログラムを書く場合には違いを理解しておくことが必要です。

コードの違い

円とバックスラッシュは、コードが異なります。

UTF-8
円(¥)C2A5
バックスラッシュ(/)5C

違いが生まれてしまった背景

文字コードの歴史により、このような状況が発生しています。ASCII コードを元に JIS X 0201 を策定した際に、バックスラッシュ(\)が円マーク(¥)へ変更されています。これが原因で、Windows がややこしいことになっています。最近は、Unicode が主流となり、それに基づいた UTF-8 などのファイルが標準となっています。

ベストな対策は

Mac を利用するというのが1つの方法です。Windows であれば、区別できるフォント(Arial など)を指定してみましょう。また、ファイルについては Unicode をベースとした UTF-8 などで符号化されたファイルを利用することを心がければ、間違いが減ると思います。